チェルシーに加入したあるストライカーはチームをチャンピオンズリーグ優勝に導き、反対にある選手はたった2試合という出場機会で終わり、またある選手はコカインのドーピング検査に引っ掛かりクラブを離れるなど、色々なことがありました
先週チェルシーに加入したアルバロ・モラタは、ロマン・アブラモヴィッチ政権のスタンフォード・ブリッジにやってきた最新のストライカーです。彼の移籍金は、最高で7000万ポンドまであがる可能性があります。
モラタは、2013年にロシア人がクラブを買収して以来19人目のストライカーです。彼の移籍によって、アブラモビッチは通算で3憶3500万ポンドを超える金額をストライカー獲得に費やしたことになります。
ドログバのような伝説の選手からクラウディオ・ピサーロのような失敗した補強まで、アブラモヴィッチ政権では、ストライカーの獲得で良いことも悪いことことも経験してきました。
アドリアン・ムトゥ
2013年8月にパルマから1580万ポンドで移籍
試合数:37、ゴール数:10、アシスト数:9
ムトゥは、スタンフォードブリッジに突如として現れ、クラウディオ・ラニエリの下、最初の3試合で4ゴールを決める活躍を見せましたが、パーティー好きなことやドーピング検査でコカインの陽性反応を示したことにより1年後には解雇されました。
評価:2/10
エルナン・クレスポ
2003年8月にインテルミラノから1680万ポンドで移籍
試合数:71、ゴール数:25、アシスト数:4
クレスポは、ロマン・アブラモヴィッチ政権のスタンフォードブリッジに加入した最初のビッグネームです。このアルゼンチン人は最初のシーズンで14ゴールを決めました。しかしながら精彩を欠き、翌年にはミランにレンタル移籍をしています。2006年にはチェルシーに復帰し、タイトル獲得に重要な役割を任されました。
評価:6/10
マテヤ・ケジュマン
2004年7月にPSVから530万ポンドで移籍
試合数:39、ゴール数:7、アシスト数:2
ケジュマンはエールディヴィジですべてのゴール記録を塗り替えましたが、プレミアリーグではプレイの質の違いに苦戦しました。1年後の夏にはアトレティコ・マドリードへ移籍しましたが、彼のキャリアが回復することはありませんでした。
評価:2/10
ディディエ・ドログバ
2004年にマルセイユから2400万ポンドで、2014年7月にガラタサライからフリー移籍
試合数:389、ゴール数:164、アシスト数:88
ドログバは、移籍直後モウリーニョのチームで第一のストライカーとしてプレイし、チームを初のプレミアリーグタイトル獲得へと導きました。彼はプレミアリーグ史上最高のストライカーの一人となり、2012年のチャンピオンズリーグ決勝でヘディングとPKによるゴールを決めたことで、チェルシーの歴史に残る選手となりました。復帰した2015年には、彼にとって4度目となるリーグタイトルを手にしています。ドログバは、アブラモヴィッチ政権下でのチェルシー最高のストライカーでしょう。
評価:10/10
サロモン・カルー
2006年5月にフェイノールトから900万ポンドで移籍
試合数:251、ゴール数:60、アシスト数:44
カルーは、得点能力が高いわけではなく恐るべき選手であったわけでもないため、評価をするのが難しい選手です。しかし彼はいくつかの重要なゴールを決め、チェルシーでのキャリアの中で、チャンピオンズリーグ優勝、プレミアリーグ制覇、4度のFAカップのタイトルを手にしました。
評価:6/10
アンドリー・シェフチェンコ
2006年5月にACミランより3000万ポンドで移籍
試合数:77、ゴール数:22、アシスト数:11
シェフチェンコは、多くのサポーターに期待されて移籍してきましたが、後にモウリーニョよりもアブラモビッチが彼を欲しがっていたということが判明しました。イングランドでのサッカーに馴染むことに苦戦し、FAカップでスパーズ相手にゴールを決め勝利を収めたものの、プレミアリーグで最も失敗した選手の一人となりました。
評価:3/10
クラウディオ・ピサーロ
2007年6月にバイエルンミュンヘンからフリー移籍
試合数:32、ゴール数:2、アシスト数:4
ピサーロは、モウリーニョが獲得した選手ですが、監督が解任された後出場機会が減りました。チェルシーではたった2ゴールしか決めておらず、たった1年でドイツのヴェルダー・ブレーメンに戻っていきました。
評価:3/10
ニコラ・アネルカ
2008年1月にボルトンから1500万ポンドで移籍
試合数:188、ゴール数:59、アシスト数:38
アネルカは、チェルシーに移籍する前は移籍を幾度と繰り返していました。しかし、彼のキャリアは西ロンドンでよみがえりました。彼は2008/09シーズンのクラブの最多得点者で、カルロ・アンチェロッティ監督の下で二冠獲得の立役者となりました。しかし、アンドレ・ヴィラス・ボアスの下では信頼を得ることが出来ず、2011年に中国へ移籍しました。その後、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンに移籍するも、反ユダヤ主義のジェスチャーをしたことがきっかけで、契約解除となりました。
評価:7/10
ダニエル・スタリッジ
2009年7月にマンチェスター・シティから350万ポンドで移籍
試合数:103、ゴール数:24、アシスト数:11
スタリッジは、マンチェスター・シティでの契約満了を機にチェルシーに加入し、その後ボルトンにレンタル移籍をしました。ボルトンで素晴らしい活躍をしチェルシーに復帰したものの、怪我や監督の交代によりスタンフォードブリッジでは活躍できず、2013年1月にリバプールに移籍しています。
評価:5/10
フェルナンド・トーレス
2011年1月にリバプールから5000万ポンドで移籍
試合数:182、ゴール数:45、アシスト数:40
トーレスは、2011年にチェルシーへの移籍でサッカー界に衝撃を与えましたが、最初のシーズンはわずか1ゴールに終わり、インパクトを残すことができずに終わりました。スタンフォードブリッジでゴール不信に陥り、たくさんの批判を受けましたが、チャンピオンズリーグのバルセロナ戦でクラブ史上最も象徴的なゴールを決め、チェルシーの記憶に残る選手となりました。
評価:5/10
ロメル・ルカク
2011年8月にアンデルレヒトから1200万ポンドで移籍
試合数:15、ゴール数:0、アシスト数:1
ルカクは、ヨーロッパの最も有望な若手選手の一人として加入したものの出場機会に恵まれず、ウェスト・ブロムウィッチとエバートンにレンタルに出され、どちらのクラブでも素晴らしい活躍を見せました。UEFAスーパーカップでのバイエルン・ミュンヘン戦でPKを外して以来、PKを蹴ることはありませんでした。2014年にエバートンに完全移籍し、その後チェルシーは彼を再び獲得しようとしましたが、このベルギー人はマンチェスター・ユナイテッドへ加入しました。
評価:4/10
デンバ・バ
2013年1月にニューカッスルから700万ポンドで移籍
試合数:51、ゴール数:14、アシスト数:5
バは、チェルシーでスタメンに定着することはありませんでした。彼は比較的低い移籍金で加入しましたが、不調のスティーブン・ジェラードに変わって、チャンピオンズリーグのパリサンジェルマン戦、FAカップのマンチェスター・ユナイテッド戦やリバプール戦で極めて重要なゴールを決めました。その後はチェルシーを離れベシクタシュに加入しましたが、現在は中国のスーパーリーグでプレイしています。
評価:6/10
サミュエル・エトー
2013年8月にアンジ・マハチカラから200万ポンドで移籍
試合数:35、ゴール数:12、アシスト数:7
エトーは、世界をリードするストライカーの一人でしたが、チェルシーに加入した時、彼のキャリアは既に衰退期にありました。しかしながら、12ゴールを全てチェルシーのホームで決めています。モウリーニョと年齢のことで対立し、1年間しか在籍しませんでしたが、彼は期待に応えたといえるでしょう。
評価:6/10
ジエゴ・コスタ
2014年7月にアトレティコ・マドリードから3100万ポンドで移籍
試合数:120、ゴール数:59、アシスト数:22
コスタは、アトレティコ・マドリードをリーガ・エスパニョーラのタイトル獲得に導いた後で、2015年にはプレミアリーグのタイトルをチェルシーにもたらしました。しかし、闘争的な気質と性格ゆえに彼をコントロールするのは難しく、タイトル防衛に向けては特に低調でした。また、アントニオ・コンテとの仲たがいもあり、彼はこの夏に移籍先のクラブを探すことになるでしょう。多くのファンは彼がいない方がいいと考えているかもしれません。
評価:8/10
ロイック・レミー
2014年8月にQPRから1050万ポンドで移籍
試合数:47、ゴール数:12、アシスト数:3
レミーは、チェルシーで何度か主力から外れ、怪我にも苦しみました。昨シーズンはクリスタルパレスにレンタルに出され、今年のプレシーズンではチェルシーの一員として中国遠征に帯同していますが、彼は近い将来スタンフォードブリッジを離れることが予想されます。
評価:5/10
ラダメル・ファルカオ
2015年7月モナコからレンタル移籍
試合数:12、ゴール数:1、アシスト数:0
ファルカオは、アトレティコ・マドリードでプレイしていた際に、チェルシーを怖がらせる存在であり、マンチェスター・ユナイテッドへの期限付き移籍後にチェルシーへ加入しました。彼の得点能力に期待がかかりましたが、スタンフォードブリッジでの時間は悲惨なものでした。12試合でわずか1得点しか決めておらず、10月以降は1試合のみの出場に終わっています。
評価:1/10
アレシャンドレ・パト
2016年1月にコリンチャンスよりレンタル移籍
試合数:2、ゴール数:1、アシスト数:0
2016年の1月にローンで獲得したパトの加入は、ブルースにとって失敗に終わったストライカー獲得のシーズンとなりました。彼はたった2試合しか出場しておらず、彼の奪ったゴールはアストン・ヴィラ戦でのペナルティーキックによる1ゴールのみでした。
評価:1/10
ミシー・バチュアイ
2016年7月にマルセイユから3320万ポンドで移籍
試合数:28、ゴール数:9、アシスト数:3
チェルシーは、去年の夏にバチュアイの獲得レースに勝利しましたが、彼はシーズンのほとんどをベンチで過ごし、フィールドよりもソーシャルメディアでの活動が盛んでした。しかし彼はブルーズのプレミアリーグ優勝を決定づけるゴールを決めています。来シーズンはより出場機会が得られるチームを探すことになるでしょう。
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