プレミアリーグの新しいシーズンが始まりました。チェルシーの連勝なるか? アーセナルがベスト4入りするか? またジョゼ・モウリーニョ監督のシーズンになるのか?来年の5月の終わりにすべてが明らかになります。最高のシーズンに先駆けて、チームの状態を見てみましょう。
アーセナル
監督:アーセン・ヴェンゲル
主力選手:アレクシス・サンチェス
昨シーズンの順位:5位
アーセナルの行末は、アレクシス・サンチェスの将来に大きくかかっています。もしも彼が移籍市場終了前にチームを去ってしまった場合、来シーズンのUEFAチャンピオンズリーグに出場できるチャンスは、シーズン開始前に消えてしまうかもしれません。アレクサンドル・ラカゼットを獲得しましたが、他のチームが欲しがらなかった選手に多額の契約金を費やしました。コミュニティ・シールドでチェルシーを破っていますが、リーグ前半ですでにいくつか負けを喫しており、このままだとファンは責任者の更迭を求めるでしょう。
予想:4位
リーグ優勝オッズ:12/1
ボーンマス
監督:エディ・ハウ
主力選手:ジャーメイン・デフォー
昨シーズンの順位:9位
良い選手を獲得したボーンマス、ジャーメイン・デフォーとジョシュ・キングの連係プレーが見られることは非常に楽しみです。ナタン・アケの獲得により、昨シーズンの後半にあった穴が埋まる一方で、アスミル・ベゴヴィッチがゴールを硬く守ります。彼らは多くのチャンスを作り、敵にも多くのチャンスを与えるでしょう。とても興味深いチームです。
予想:13位
リーグ優勝オッズ:1000/1
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン
監督:クリス・ヒュートン
主力選手:アントニー・クノッカール
昨シーズンの順位:チャンピオンシップ優勝により昇格
今シーズンのブライトンは、注目に値します。予想に反してリーグ中位で終了するかもしれなければ、良いところなく最下位に終わるかもしれません。チームはプレミア昇格を決めた昨シーズンとほとんど変わりなく、プレミアリーグ経験がほとんどありません。ホームでの試合に勝って希望をつながなければなりませんが、彼らのホームスタジアムは脅威ではなく、多くのチームが海辺の街に勝ちに来るでしょう。
予想:20位
リーグ優勝オッズ:1500/1
バーンリー
監督:ショーン・ダイク
主力選手:トム・ヒートン
昨シーズンの順位:16位
バーンリーの昨シーズンは、アウェイでの試合は悲惨な結果でしたが、ホーム試合で救われました。ショーン・ダイク監督は、今シーズンもターフ・ムーアでの活躍が繰り返されることに期待していますが、現実は厳しいかもしれません。ジョナサン・ウォルターズの格安獲得には成功したものの、マイケル・キーンが抜けた痛手は残るでしょう。
予想:19位
リーグ優勝オッズ:1500/1
チェルシー
監督:アントニオ・コンテ
主力選手:エデン・アザール
昨シーズンの順位:1位
チェルシーのチームは選手層が薄く、プレミアリーグとUEFAチャンピオンズリーグの両方に期待するのは酷のようにも見えます。2年前のような悲惨なシーズンにはならなかったとしても、今年は間違いなく、楽なシーズンとはならないでしょう。ジョン・テリー退団の穴を埋め、チームを強化するには新しい選手が必要です。
予想:2位
リーグ優勝オッズ:7/2
クリスタル・パレス
監督:フランク・デ・ブール
主力選手:ウィルフレッド・ザハ
昨シーズンの順位:14位
昨シーズン、このパレスのチームで降格の危機にさらされるようなことはあってはなりませんでした。サムエル・アラダイス監督が乗り切りましたが、彼は辞任し、代わりにフランク・デ・ブール監督が就任しました。このオランダ人監督は、インテルでの残念な経験を経て、ここで成果を出してくれるでしょう。ウィルフレッド・ザハを残留させたことは強みですが、ディフェンダー補強が必要です。ママドゥ・サコーなしでは、昨シーズンはさらに苦しいシーズンとなっていたことでしょう。
予想:12位
リーグ優勝オッズ:750/1
エヴァートン
監督:ロナルド・クーマン
主力選手:モルガン・シュネデルラン
昨シーズンの順位:7位
エヴァートンは、昨シーズン6位のマンチェスター・ユナイテッドに大きく離され、8位のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンを引き離した位置でリーグを終えました。選手獲得に多額を費やしましたが、実際にロメル・ルカクの代わりとなった選手はいませんでした。ゴールはできるでしょうが、頼りになる選手は出てくるのでしょうか。
予想:7位
リーグ優勝オッズ:80/1
ハダースフィールド・タウン
監督:デイヴィッド・ワグナー
主力選手:アーロン・ムーイ
昨シーズンの順位:チャンピオンシッププレイオフにて昇格
デイヴィッド・ワグナーにとって、ハダースフィールドをプレミアリーグに残留させるのは厳しいものとなるでしょう。彼らは昨年チャンピオンシップで素晴らしい試合をしましたが、プレミアのレベルの高さに苦しむかもしれません。興味深いチームですが、彼らがホームスタジアムで安定して勝って、プレミアで生き残る可能性はあっても、チャンスは小さいでしょう。
予想:18位
リーグ優勝オッズ:1470/1
レスター・シティ
監督:クレイグ・シェイクスピア
主力選手:ジェイミー・ヴァーディ
昨シーズンの順位:12位
レスターは良いシーズンを迎えるでしょう。2年前のプレミアリーグ優勝のときのようなレベルではないかもしれませんが、それでも良いシーズンとなりそうです。ケレチ・イヘアナチョは獲得は賢明な決断で、ジェイミー・ヴァーディとの凄まじい連携が見られるかもしれません。しかしディフェンス力に不安が残り、またリヤド・マフレズの移籍問題も早急に解決しなければなりません。
予想:9位
リーグ優勝オッズ:200/1
リバプール
監督:ユルゲン・クロップ
主力選手:サディオ・マネ
昨シーズンの順位:4位
リバプールがもしフィリペ・コウチーニョを残留させることができれば、4位以内で終わることができるでしょう。しかし残留しなかった場合、そのチャンスは弱まるでしょう。ユルゲン・クロップ監督がここ数年クラブで指揮を執っており、チームは彼の希望どおりのものとなっています。アンドリュー・ロバートソンの加入により、昨シーズン自分のポジション以外でも戦ったジェイムズ・ミルナーの負担は減りますが、それでもまだディフェンス力への不安が残ります。
予想:5位
リーグ優勝オッズ:12/1
マンチェスター・シティ
監督:ペップ・グアルディオラ
主力選手:ダビド・シルバ
昨シーズンの順位:3位
今シーズンのペップ・グアルディオラ監督には、残念な結果に終わった昨シーズンの後で、大きなプレッシャーがかかっています。高額なコストにて良い選手を獲得しましたが、何より勝ち続けなければなりません。シティは昨年、最初の10試合に勝ちましたが、その後間もなく脱落していきました。グアルディオラ監督はもっと戦術に柔軟性を持ち、他の選択肢も考えなければなりません。いつも同じ組み立てを使っていてはプレミアリーグでは通用しません。
予想:1位
リーグ優勝オッズ:37/20
マンチェスター・ユナイテッド
監督:ジョゼ・モウリーニョ
主力選手:ポール・ポグバ
昨シーズンの順位:6位
ユナイテッドは多額の獲得金を費やしましたが、チームは依然多くの問題を抱えています。左のサイドバックの形に混乱が残っており、アントニー・マルシャルとマーカス・ラッシュフォードのポジションについてもはっきりとしていません。ネマニャ・マティッチは速い攻めの展開を作ることはないかもしれませんが、ポール・ポグバを前に攻めさせるでしょう。チームは昨シーズン、特に格下相手に多くの引き分け試合があり、それらは特にルカクが得点を決めたときの相手チームでした。
予想:3位
リーグ優勝オッズ:7/2
ニューカッスル・ユナイテッド
監督:ラファ・ベニテス
主力選手:マット・リッチー
昨シーズンの順位:チャンピオンシップ2位で昇格
ニューカッスルは、移籍市場終了までに選手を獲得しなければ活躍はできないでしょう。マット・リッチー以外にチームに一流選手がいません。ラファ・ベニテス監督は、ニューカッスルの監督として忍耐を要することが多々ありましたが、苛立ちを隠せない性格でもあります。現在、チームが格下げになることから救うには、監督としての彼だけが頼りです。彼はチーム作りに大変優れています。
予想:15位
リーグ優勝オッズ:475/1
サウサンプトン
監督:マウリシオ・ペジェグリーノ
主力選手:オリオール・ロメウ
昨シーズンの順位:8位
フィルジル・ファン・ダイクの将来を早急に決める必要がありまが、それ以外では、セント・メリーズは比較的穏やかな夏を送っています。セインツファンは、もう1人のゴールスコアラー獲得を期待するでしょう。昨シーズンは得点できずにもがいたことが折々ありました。
予想:11位
リーグ優勝オッズ:200/1
ストーク・シティ
監督:マーク・ヒューズ
主力選手:ライアン・ショウクロス
昨シーズンの順位:13位
ストークは、シーズン前から悩みを抱えるかもしれません。チームはベストプレーヤーであったマルコ・アルナウトヴィッチをウエストハムに放出し、まだその代わりとなる選手がいません。彼らは昨シーズンは思わしくない結果を残し、今シーズンは降格圏内に向かって滑り落ちていく可能性がかなりあります。
予想:16位
リーグ優勝オッズ:750/1
スウォンジー・シティ
監督:ポール・クレメント
主力選手:フェルナンド・ジョレンテ
昨シーズンの順位:15位
ポール・クレメント監督が、昨シーズン終盤に就任してチームは持ち直し、現在オープン戦を終え、これから上昇していくのみです。しかし、もし去年チームを救ったギルフィ・シグルズソンを手放すことになれば、チームは降格の危機に瀕するかもしれません。
予想:14位
リーグ優勝オッズ:1000/1
トッテナム・ホットスパー
監督:マウリシオ・ポチェッティーノ
主力選手:ハリー・ケイン
昨シーズンの順位:2位
もしも、今シーズンのトッテナムのホームがウェンブリーでなければ、リーグ優勝またはベスト4入りの可能性も大きかったでしょう。しかし、彼らは昨シーズンアウェイで全く良い結果を出しておらず、チームは今シーズンを通してホワイト・ハート・レーンで試合することがありません。最終週に始動することの多い彼らは、まだこの移籍市場で目立った動きがありません。良い選手を獲得しなければなりませんが、ムサ・シソコ相当の高額選手には手が届かない状況です。
予想:6位
リーグ優勝オッズ:9/1
ワトフォード
監督:マルコ・シウバ
主力選手:トロイ・ディーニー
昨シーズンの順位:17位
昨シーズンハルでの短い任期中に素晴らしい業績を残したマルコ・シウバ監督は、なぜワトフォードに移って来たのでしょうか。監督の入れ替わりは実に激しいです。彼はこの夏、プレミアリーグ経験のあまりない、ウィル・ヒューズとナサニエル・チャロバーに大きく期待し獲得しました。昨シーズン、チームは苦しい終盤を過ごしましたが、新しい監督の考え方にすぐに適応することができるでしょうか。
予想:17位
リーグ優勝オッズ:1000/1
ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
監督:トニー・ピューリス
主力選手:ナセル・シャドリ
昨シーズンの順位:10位
トニー・ピューリス監督が指揮すれば、ウェスト・ブロムは、昨シーズンのように楽勝でプレミアに留まることができるでしょう。しかし彼無しでは、チームは降格争いに巻き込まれるることもあり得るでしょう。コーナーやフリーキックに長けたチームは強豪チームを破ることもあり、中位で終えられることは確実でしょう。
予想:10位
リーグ優勝オッズ:750/1
ウェストハム・ユナイテッド
監督:スラベン・ビリッチ
主力選手:マヌエル・ランシニ
昨シーズンの順位:11位
今シーズンのスラベン・ビリッチ監督とウェストハムに、弁解の余地はありません。彼らは4人の経験豊富なプレミアリーグ選手を獲得し、理論上では良い契約を終えました。アンディ・キャロルの調子次第では、ハビエル・エルナンデスとの連携は最高にエキサイティングなものとなるでしょう。またジョー・ハートは、Wカップ年に向け、ペップ・グアルディオラ監督や、ガレス・サウスゲート代表監督に実力を証明することでしょう。
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